2024年4月以降の「登録日本語教員」については 「資格について」を参考にしてください。
https://wjlc.com.au/what-is-a-japanese-teacher/qualifications/
以下の情報は2024年3月31日までのものです。
「日本語教育能力検定試験」は検定試験であり国家資格試験ではありませんが、日本にある「法務省告示校」では、日本語教師の採用条件のひとつに「日本語教育能力検定試験に合格した者」を挙げています。
WJLC通信講座でも日本語教育能力検定試験(以下、検定試験)対策を検定試験合格を目指す受講生のために過去問の解説(ご希望の方にはサンプルをお送りします)と主に後半のマスター講座の中で出題範囲の内容を学習できるようにしています。しかし、検定試験の学習は副次的なものです。
その理由は2つあります。
一つ目は、この法務省告示校の学習者数は全日本語学習者の1%強でしかありません。あとの98%強の学習者を教える場合にはその条件は必要ないからです。
二つ目は、検定試験に特化した講座にすれば試験のための勉強になり、実際に教授法を身につけることとは別になります。
例えば、検定試験でよく出題されるチョムスキーの生成文法理論を勉強したとしても、それが教育現場での実践にすぐに役に立つ知識となるかといえばどうでしょうか。日本語教師の資質に検定試験の知識は必要ないというと語弊がありますが、検定試験の勉強は試験のための勉強でしかありません。
実際の教育現場はリアルで教師は孤独です。最初の授業で教壇に立ったときに、本当に必要な知識はただ一つ、この状況でどう授業を展開していくかということで。
日本語教師養成講座の目的は、目の前の学習者に日本語をどう教えるかということであり、そのために日本語の文法や音声学を勉強するわけです。すべての知識はどう教えるかのために活かさなければなりません。
WJLC講座では検定試験合格をゴールとはしていません。
検定試験合格者でなくても日本語を教えることは可能です。翻っていうと検定試験に合格しても教え方がわからなければ何の意味もありません。
最も大事なことは、検定試験に合格することではなく、どう教えるか、日本語の教え方を身につけることです。
検定試験インフォメーション
★日本語教育能力検定試験
日本語教育能力検定試験(Japanese Language Teaching Competency Test)とは、
公益財団法人日本国際教育支援協会が主催し公益社団法人日本語教育学会が認定している日本語教育を行う専門家として基礎的水準に達しているかを検定する試験であり、国家試験(資格)ではありません。
★日本語教育能力検定試験の目的
日本語教育能力検定試験は、日本語教員となるために学習している方、日本語教育に携わっている方に必要とされる基礎的な知識・能力を検定することを目的としています。
(公益財団法人日本国際教育支援協会より)
★試験会場と実施日
日本の7都市(札幌、仙台、東京、名古屋、大 阪、広島、福岡)で毎年10月に実施されます。
令和5年度の試験については以下の通りです。
オンライン出願期間
令和6年7月1日(月)から 7月31日(水)まで
出願受付を締め切りました。
試験日令和6年10月27日(日)9:00~16:40
受験料 17,000円(税込)
試験地区:北海道 、東北(宮城)、関東、 中部、 近畿、中国、九州
※地区内での会場は選べません。
※都合により変更する場合があります。
※令和6年度の試験会場一覧は8月下旬に掲載予定です。
合否結果通知の発送:令和5年12月20日(金)(予定)
お問い合わせ先
日本国際教育支援協会 日本語教育普及課 検定試験係
お問合せは03-5454-5215まで http://www.jees.or.jp/jltct/
以下検定合格者の一部の声を掲載しています。
トルコ Mさん
令和4年度日本語教育能力検定試験合格
お陰さまで二回目の挑戦で、日本語教育能力検定試験に合格することができました。
WJLCの一般講座で日本語教育文法の基礎を学び、マスター講座で、更に幅広く日本語教育の知識を得たことが、今回の検定試験への合格へと繋がりました。
特に課題の中で、自分で考えながら論述した問は、講座を修了した今でも鮮明に覚えています。一問一答ではない課題は、単なる知識ではなく、日本語教師としての考える力に繋がっていると思います。
また、文型についての問いでも、必ず自分で例文を考えながら解いたのは、いい経験になりました。検定試験では素早く例文を作って答えを導きだす問題もあり、これは実際の教壇でも役に立つことだと思います。
これらを基盤に過去問を何度か解いて、試験の出題形式に慣れることも有効な対策でした。講座の課題の返答に添付される過去問解説では、解答だけではなく、専門的な部分まで詳しく学べました。それでも分からないところは、講座受講中には、先生に質問していました。
WJLCの良さの一つは、講師の先生が本当に熱心だということです。
やればやるだけ勉強は深まりますし、先生のコメントにも沢山励まして頂いたのもあって、モチベーションは高いまま、総じて楽しく受講できました。
そして私事ですが、この度初めて学習者に教えることになりました。不安や緊張もありますが、講座や検定試験で培ったものを信じて、やってみようと思っています。
日本語教師として、今後も前進していきます。
いつかWJLC講座の修了生の方々と出逢うのも楽しみです。
今後ともよろしくお願いいたします。
静岡県Kさん
この度、令和3年度日本語教育能力検定試験に無事合格しましたことをここに報告いたします。合格したのも、WJLCスタッフ一同のおかげと言っても過言ではないと思っております。本当にありがとうございました。
前年度に日本語教育能力検定試験に不合格になりました。どうしても合格したく、日本語教育について勉強したくて、こちらWJLCの日本語教師養成420時間通信講座を受講しました。
一般講座では間接法について学びましたが、マスター講座では検定試験に関わる知識を大いに得ることが出来ました。特に、使用した日本語教育全書は今後の教育活動にもとても役に立つと考えています。
そんな事もあったお陰で、今年度の日本語教育能力検定試験に見事合格出来ました。WJLCの養成講座を受講して本当によかったです。
東京都Uさん
日本語教育能力検定試験に一発で合格しました。
これまでのご指導、ありがとうございました。
通学ができない私にとって、海外、オーストラリア・シドニー発信の一連の通信講座を通じ考える機会を与えてくださったことに感謝を申し上げます。
とても充実した通信教育だと思います。
日本語教育の世界はとてつもなく広大ですね。
まったく個人的な欲求から学びはじめたにすぎなかったのですが、学習を進めるにしたがって日本語の広大さに気づきちょっとそら恐ろしくなりました。
しかし広大である分その世界へ立ち向かうことにロマンも感じました。
そんな感情のうねりもひっくるめてとてもおもしろかったです。
滋賀県 Kさん
ご報告です。日本語教育能力検定に合格しました。
2回目の受験での合格です。うれしかったです。これと併せて、ワークシートを一生懸命仕上げたいと思います。現在ボランティアで教えておりますが、この先教師としてやっていけたらと考えています。今後ともご指導よろしくお願いいたします。
東京都 Kさん
日本語教育能力検定試験に合格することができました。
お世話になったお礼の気持ちと共にここにご報告させていただきます。
また、ご報告が遅れてしまいましたが、 公立の小学校の外国籍児童の日本語講師として3月まで勤務しております。
貴校の修了証と推薦状にて区役所に無事登録することができ、 日本語講師として未熟ながらも仕事をさせていただく機会を得ることができました。
本当に感謝しております。ありがとうございました。
まだまだ未熟で何もかもこれからの私ですが、 今年はようやく検定試験に合格することもできました。 さらに精進を重ねて、少しずつでも経験を積んで、 日本語教師としてずっと仕事を続けることができれば、 これ以上嬉しいことはありません。
そのためにもこれからも一層努力していきたいと思っております。
埼玉県 Sさん
日本語教育能力検定の合格通知が届きました。
合格できたのも先生のご指導のおかげと大変感謝いたしております。
熊本県 Tさん
令和4年度日本語教育能力検定試験合格
検定合格と最短6ヶ月での修了を目標に取り組み、どちらも実現できました。
専門用語など見るのも初めてな単語ばかりで不安でしたが、丁寧な添削のおかげで勉強を進めていくことが出来ました。
担当してくださる先生は詳しい例文、解説を返信してくださるので具体的に日本語文法の知識を学んでいくことができます。
検定内容と受講内容は重なっているため、知識を取り入れるために教本を読み進めてワークシートを提出すること、
検定対策として過去問に取り組むことを同時に行うことができ、一発で検定試験に合格できました。
何か不明な点は担当する先生に質問することもできますし、
何よりも自分の都合に合わせて勉強することができるのがとても良かったです。
是非、教本を活用しつつ検定合格を目標に頑張ってください!
オーストラリア・メルボルン Sさん
令和4年度日本語教育能力検定試験合格
令和4年度日本語教育能力検定試験に一発で合格することができました!
10月の試験と日本に一時帰国するタイミングがちょうど重なり受験することを決めたのですが、WJLCの講座を通して学んだことを活かせる最初の機会となりました。
あらためて感謝申し上げます。
ありがとうございました。
大阪府Nさん
日本語教育能力試験の勉強については、どんなものかあまり知らないところから始め、四ヶ月間は本校の日本語教育全書と毎回頂く解説、それから過去問を何度も読んでいました。課題のわからないところを日本語教育全書でも確認→課題を提出→解説の読み込み→関連知識をもう一度日本語教育全書で確認していたのが一番よかったのかなと思います。また初めから過去問も一緒に解け、早い段階から過去問に出て来る文法が日本語教育全書のどこで解説されているかを書いていただいていたので、自分でもわからないところを調べることができました。日本語教育全書は読み物としても面白く、そのまま記述式の解答に使えるような解説がたくさんあったので結構やりこんでいました。さらに毎回添削時に絶対ほめてくださるのでうれしくて何度も見返していたら、解説までも自然と頭に入っていました。試験でちょうど解説にあったところが問題として出たのも合格できた理由の一つだと思います。聴解が苦手な私におすすめ図書を教えてくださったり、どう試験勉強を進めたらいいかなど親切丁寧にサポートしてくださったり、時には私の興味がある分野を交えて解説をしてくださるのでモチベーションも下がることなく続けられました。何より自発的にもっと勉強したい、知りたいとなれたのが一番力になりました。SPOKEN JAPANESEもすべて第一に学ぶ人を考えた内容ですが、実際にその教育理念のようなものを生徒として体験できたことがとても学びになりました。今後は私も同じように日本語を教えていけるよう努力したいと思います。
神奈川県 Mさん
日本語教育能力検定試験の結果が届きました。
おかげさまで1回で合格できました!
試験Ⅰが「半分も出来ただろうか・・・」というぐらいの印象だったので、正直少し拍子抜けした感もありますが試験合格という結果に見合うように引き続き課題に取り組んでいきたいと思います。
千葉県 Hさん
まずは、自分で熟読し内容を把握し、重要な部分は、各回の課題としてワープロで文章を打ち込むことになりますが、その時にもしっかりと覚えることができます。そして、打った文章を確認する為に文章を読みます。最後に答案を返して頂いた時に、もう一度読み、更に捕捉もして頂けます。繰り返し、繰り返し何度も読んだり書いたりするこの方法は、非常に効率的で、記憶に残りやすい方法だと思いました。そして、学習を開始してちょうど一年後に検定試験に臨んだわけですが、合格することができました。今にして思えばこのWJLCの学習法は検定対策には一番理に適った方法だと思います。これがマークシート方式の学習だったら、私は絶対に検定には合格できなかったでしょう。
香川県 Iさん
この講座の素晴らしいところはいわゆる検定対策講座ではなく、日本語を教えるための実践力を身に付けながら、それが気が付いたら結果的に試験対策にもなっていたということです。単なる試験対策講座であったら、すぐに飽きて講座を止めていたかもしれません。最後まで続けられたのは講座の内容が充実しておもしろかったことに加え、先生の添削指導が懇切丁寧で非常に自分のためになったからです。 その甲斐あって私は一発で検定に合格できました。
千葉県 Kさん
今年の検定試験に合格したのでご報告とお礼を申し上げます。半年にわたってのご指導ありがとうございました。この期間は自分にとって大変充実したものになりました。
初めての検定受験で合格することは想定していませんでしたからボーナスをもらったような感じです。 ただ、試験合格はこの講座をふつうに学習したら誰でも合格できるもので、たぶんWJLC講座受講者で検定試験を受験した人の多くが合格しているでしょうから自分が取り立てて合格を言うのはおかしいかもしれませんが、やはり合格がうれしかったのでご報告します。 検定合格という結果はWJLC講座修了と同じくらいの達成感がありました。これから日本語教師になるための挑戦が待っています。また先生に良いご報告ができるよう頑張りたいと思います。